考える力 をつける親子の会話とは?
「考える力」をつけるのは簡単ではないように思う人も多いかもしれません。しかし、日常のちょっとした「親子の会話」の中でも育まれることもあります。それでは、どのような工夫をすればどのように効果があるのかを考えていきましょう。
学校では教えてくれない 大切なこと 16 考える力の育て方 ( 旺文社 )
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「考える力」について
質問のしかたによって、返事のしかたが決まってきます。それなら、「子供の表現力が育まれるような質問」、5W1Hといかないまでも正しい表現を引き出す質問をしたいですね。
5W 1H
Who / 誰が
What / 何
When / いつ
Where / どこで
Why / なぜ
How / どうした
ただ、子供の年齢や発育段階によりますし親の方に余裕がないこともありますから、無理のないように会話できるといいですね。
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「How」で尋ねる
まず、「How」は「どのように」という意味です。当たり前ですが、「How」で質問すると相手はどのようであったかを話すことになります。つまり、「Yes」「No」だけでは答えられない質問のしかたですね。
我が家の末っ子と同じ3歳ぐらいの子供をイメージした例だと、
「歯磨きした?」と問うと、「うん」で終わりです。
「歯磨きどうだった?」と問うと、「じょうずにできた」とか「水をこぼした」など。
この場合だと、子供は何らかを表現することにつながりますし、「Yes」「No」だけでは伝わらなかった情報が伝わるかもしれません。
ただ、我が家もそうですが、子供が多いと「一人一人と丁寧に話をする余裕がない」ことも多々あります。そのため、「親の余裕」と「他の子供とのバランス」を考えながら実践することで十分かなと思います。
「Why」で尋ねる
次に、「Why」は「なぜ」という意味です。子供は「なぜ」と思うことで、考える力をつけたり知識を広げたりします。
衝撃の事実発覚か?
子供は、親からするとよくわからないことをしたり言ったりすることもあります。しかし、その理由を聞いてみると、「衝撃の事実」が発覚したり、「心が揺さぶられる思い」を知ることもあるかもしれません。
ぜひ聞いてみていただけたらと思います。(聞きたくなかった事実が 判明することもあるかもしれませんが、 責任は負いかねますので悪しからず 笑)
ただ、小さい子供の場合、「なんとなく」やっただけということもよくあって、理由を聞いても返事がないこともあります。そういう場合は、無理に問い詰めても困らせるだけになるので、あまり執拗に聞かないほうがいいですね。
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「因果関係」があることを身につける
次に、「因果関係」について。物事に「因果関係」はつきもので、事象が起こるには原因があります。まだ小さいお子様には早いと思われるかもしれませんが、そこらへんを意識できるといいですね。
世の中すべてを「因果関係」でもって説明することはできませんが、「因果関係」の目線でも物事を捉えることは大切です。
注意
親が怒っているときに「Why」はよくないです。というのは、「なぜそんなことしたの?」と言われても、だいたい出来心だったりするので答えられず余計に子供は混乱することになります。
子供は目で見てわかることが理解しやすいので、「心情的な因果」や「理論的な因果」よりも、「物理的な因果」を優先的に話してあげるといいかもしれません。
「親の考え」も話してみる
子供の話を丁寧に聞いてあげるのは大切なことです。でも、ときには親の意見や考えを話してあげるのも大切なことではありますね。
話すこともあり 聞くこともある
かわいい子供たちのことですから、各家庭ではアイドル的存在というご家庭もあるかもしれません。そうなると、何事も子供が最優先になりがちですね。
これが行き過ぎると自己中心的な性格になりかねません。そうならないよう「自分が話すばかりではなく聞くときもある」ということを習慣づけることが大切ですね。
自分と違った意見を聞くことからの「考える力」
もうひとつは、「自分と違った意見を聞く」ことも効果がありそうです。子供は主観で話すことが多いのですが、自分と違った意見があることを知り、自分と違った意見を尊重することにつながるといいですね。
「考える力」の補足
・子供にとっても親にとっても「無理のないように」すすめられるといいですね。
・子供のことなので、こちらの意図に沿わないこともあるかもしれませんが、「根気よく」「粘り強く」続けるのがよさそうです。
・もうひとつ言うと、子供に嘘をつかせない聞き方や工夫も必要ですが、これはまた別の機会にしたいと思います。
ハーバード・スタンフォード流 子どもの「自分で考える力」を引き出す練習帳(PHP研究所)
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