本を読むと賢くなる というの本当か?

2024年2月21日

「本を読む子は賢い」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。もしこれが正しいとしても、「どんな本をどのように読んでも賢くなるのか」という疑問が湧いてきます。それでは、読む本による違いや読み方にも注目して、本当に「本を読むと賢くなる」のかどうか一緒に考えていきましょう。

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Contents

「本を読むと賢くなる」読み方はあるのか?

まず、「本を読むと賢くなるのかどうか」 を検証するために、読み方を大まかに二つに分けてみました。ひとつは「自分を中心に読むか」、もう一つは「筆者などに合わせながら読んでいくか」です。

本を読むと賢くなる

星の王子さま / サン=デグジュペリ作(新潮文庫)

自分を中心にした読み方

まずは、「自分を中心にした読み方」です。本を読んでどう受け止めるかは個人の自由ですし、正解はありません。また、音楽でも、曲を聞いてどこをどう感じてもいいわけです。

もしかしたら筆者が意図していない受け止め方をする人もいるかもしれませんが、それはそれです。だから、筆者がどういうつもりで書いたのかを考えることなく、感じるままに読む、これもひとつの読み方となります。

ただ、注意したいのは、「知らない言葉」や「言い回し」が出てきたときのこと。自分中心の読み方が過ぎると、言葉を確認せずいい加減な意味で受け止めたり読み飛ばしたりすることもあるかもしれません。これはちょっともったいないですね。

自分が合わせていく読み方

次に「自分が合わせていく読み方」をみていきましょう。本は筆者があることですから、やはり筆者の意図を知りたいと思うのも当然のことです。そのため、筆者がどう考えているのか、何を伝えようとしているのかをつかもうという読み方もあります。

この読み方だと、感情に流されず「言葉を正確に知り」「内容を正しく把握しよう」ということにつながりますね。ただし、そこまでするのは堅苦しいとか、もっと気楽に読みたいと思うことがあるかもしれませんが。

ムームードメイン

「本を読むと賢くなる」理想的な読み方は?

最初に書いた通り、本の読み方に正解はなく個人の自由です。しかし、「賢くなるかどうか」という基準で見た場合は、「自分が合わせていく読み方」のほうが理想的と言えます。

「自分が合わせていく読み方」であれば、自分の考えに固執せず他人の考え方を吸収できること、言葉や言い回しも身につけながら読むことができることがあります。さらに、入試では、基本的に読者の考え方ではなく 筆者の考えを読み取れるかどうかが試されるものなので、入試に効果があるのも「自分が合わせていく読み方」のほうですね。

最後に、本は読むことが目的ではありません。読んでみて、どう感じたか、自分ならどうかと考えることで成長につながります。また、本を読んだら(途中でも)、余韻に浸る時間を大切にしたいものです。

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