大阪天満宮 … 祭神は菅原道真公、天満の天神さん

2024年1月28日

大阪天満宮

菅原道真公を祀る『大阪天満宮』は「学問の神様」として知られているほか、6月下旬から 7月にかけて行われる『天神祭』は日本有数のお祭りとして賑わいます。また、御本殿には「登竜門」という言葉の由来となる『東登竜門』と『西登竜門』があります。

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Contents

「大阪天満宮」とは

当初は『大将軍社』が建立され、のちに菅原道真(すがわらのみちざね)公を祀る『天満宮』が建てられました。

天神様の正体:菅原道真の生涯(歴史文化ライブラリー)

「大阪天満宮」の成り立ちと歴史

『大将軍社』の建立

まず、650年に 孝徳天皇が「難波長柄豊碕宮(なにわのながらのとよさきのみや)」を造営するにあたって、都の西北の方向を守る守護神として『大将軍社』が 創建されました。

そして、901年、菅原道真公が藤原時平(ときひら)により左遷されて大宰府へ向かう途中、旅の安全を祈願するために『大将軍社』に立ち寄られたと言われています。

『天満宮』建立

その後、菅原道真公が903年に亡くなると、疫病や日照りが続いたり、道真を左遷した藤原時平の周囲で 不幸が続きます。さらに、平安京の清涼殿(せいりょうでん)への落雷で多くの死傷者が出る「清涼殿落雷事件」が起こりました。これにより、道真の祟りと考えた朝廷は、北野天満宮を建立するなど 祟りを鎮めようとします。

なお、それから50年ほどたった949年、難波京(なにわきょう)の西北の守護神としていた『大将軍社』前に一夜にして7本の松が生えたという話が伝えられています。これを知った村上天皇は、勅命によって『大阪天満宮』を建立しました。そして、それ以来『大将軍社』を摂社とする「天満宮」の中心的存在となります。

現在の『大阪天満宮』

江戸時代には、1724年の『享保(きょうほう)の大火』や1837年の『大塩平八郎の乱』などで全焼してしまいますが、1843年に再建され 本殿は現在も残っています。

とくに現在知られるのは『天神祭』があります。なお、『天神祭』は全国の天満宮で行われるものですが、大阪天満宮の『天神祭』は規模が大きく、『祇園祭(ぎおんまつり)』『神田祭』とともに日本三大祭の一つとして有名です。また、7月25日の夜には 淀川水系の大川で大規模な花火大会が行われることから、「火と水の祭典」と呼ばれることもあります。

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「大阪天満宮」の境内

「本殿」

まず、本殿について、幾度か消失していますが「第二次世界大戦」の戦火からは免れて 1843年に再建されてからは現存しています。

大阪天満宮 本殿
「 本殿 」

「登龍門」

「本殿」東西両脇にあるのは、「登龍門」です。なお、屋根の部分には、威勢よく飛び上がる「鯉」に「竜」が巻き上がり、水面から舞い上がろうとしている姿を見ることができます。

これは「登龍門」の言葉の由来であり、中国では黄河上流の「龍門」と呼ばれる激流を登ろうとする「鯉」のことです。もし登りきったら「竜」になると伝えられており、現在では「立身出世のための関門」という意味で使われています。

大阪天満宮 登竜門
「 登竜門 」

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「大将軍社」

天満宮よりも先に存在していた『大将軍社』は、本殿西側です。なお、「難波長柄豊崎宮」の陰陽道による西北の鎮めとして建立されたとされています。

大将軍社
「 大将軍社 」

天満天神の「水」

さて、江戸時代の生活用水は、井戸から汲まれたものでした。とりわけ、大阪天満宮の井戸水は「千日前の福井の水」「道頓堀(どうとんぼり)の秋田屋の水」「聚楽町(じゅらくちょう)の愛宕の水」とともに『大坂四ヵ所の名水』と呼ばれ、当時の中之島の諸藩の「蔵屋敷」から飲料水として汲みに来られていました。

大阪天満宮 天満天神の水
「 天満天神の水 」

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案内

それでは、大阪天満宮の祈願の案内やアクセスについて見ていきましょう。

大阪天満宮HP

祈願の申込み

受付時間

9:00 – 17:00(最終受付 16:30まで)

初穂料

個   人: 6,000円(初宮詣は10,000円)
法人・団体:30,000円(要予約)

お札・お守り

「お札」や「お守り」は、本殿に向かって右手の「授与所」で受け付けています。また、郵送にて申し込むこともできます。(郵送授与のお申込み

アクセス

〒530-0041 大阪市北区天神橋2丁目1番8号

公共交通機関で

JR東西線 / 大阪天満宮駅 から 徒歩1分
大阪メトロ 谷町線 または 堺筋線 / 南森町駅から 徒歩3分

車で

阪神高速 1号環状線 / 北浜出口から 約600m
阪神高速 12号守口線 / 南森町出口から 約350m

地図

太宰府天満宮の謎―菅原道真はなぜ日本人最初の「神」になったのか (祥伝社黄金文庫 た 3-7 日本史の旅)

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