公立中高一貫校 【千葉】… 県千葉 東葛飾 稲毛国際
1998年の学校教育法改正以来、公立に中高一貫教育が広がっていっています。それでは、今回は千葉県の「公立中高一貫校」について、基本情報や受験情報などの特徴を見ていきましょう。なお、千葉県には「併設型中高一貫校」が3校、そのうち1校は2022年に「中等教育学校」に移行しました。
Contents
千葉県の公立中高一貫校（併設型、中等教育学校）について
まずは、現在の千葉県の公立における併設型中高一貫校について見ていきます。いずれも、教育内容についての特徴や工夫があります。
千葉県の公立中高一貫校の概要
千葉県内には3つの公立中高一貫校があり、千葉県立の2校が千葉市と柏市に1校ずつ、千葉市立が千葉市に1校です。
また、現在は、3校とも隣接した敷地内にあって中高一貫したカリキュラムで学習する「併設型中高一貫校」ですが、2022年度より千葉市立稲毛高等学校・附属中学校が 一般の中高6年を一つの学校として一貫した教育を行う「中等教育学校」となりました。
なお、中高一貫校の一般的な特徴などは、以下の記事を参考にご覧ください。
・中高一貫校とは … 中等教育学校との違いなど
・中高一貫校の進度 … 体系的なカリキュラムとは？
・スーパーサイエンスハイスクール（ SSH ）… 概要とメリット
千葉県の公立中高一貫校
それでは、千葉県内にある公立中高一貫校（併設型中高一貫校）について、偏差値順に紹介していきましょう。偏差値は、2022年の「四谷大塚80偏差値」をもとにしています。
千葉県立千葉中学校（ HP ）
1878年に「千葉中學校」として創立、1948年に「千葉県立千葉高等学校」となり翌年男女共学化。その後、2007年に中高一貫の中学校を併設した。
教育目標
【高い知性】 知的欲求に働きかけて不断に学び続ける自主性を伸ばし、揺るぎない学力を基礎とした幅広く深い教養を育成する。
【豊かな人間性】 多くの人びととふれ合い協同して互いに高め合う中で、他人のいたみのわかる、うるおいに満ちた人間性を育成する。
【高い志】 わが国の伝統や文化に対する深い理解と実社会への共感をもとに社会貢献の志を育み、自己を確立する基盤を育成する。
学校教育の特色
学びのリテラシー：リサーチ、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を育てる
ゼ ミ：多様なテーマについて研究し、レポートやポスター、スライドで研究発表
プ ロ ジ ェ ク ト：社会人講演会や職場体験などの実施
基本情報 R6
所 在 地 ：千葉県千葉市中央区葛城1-5-2（ 地図 ）
通学区域：千葉県内
募集人数：80人
受検倍率：R6 / 1次 6.75
R5 / 1次 男子7.20 女子6.90、2次 男子3.85、女子3.78
R4 / 1次 男子8.50 女子6.20、2次 男子3.93 女子3.88
R3 / 1次 男子8.03 女子6.88、2次 男子3.83 女子3.78
＊1次2次とも受験者数を最終の合格者数で割った数
＊R5まで「男女同数を基本とする」の記載あり
偏 差 値 ：男子65 女子65（R5入試時点）
大学進学情報 R5.3卒現役のみ、高校からの入学生を含む
国公立大 139人
東京大 17人
京都大 8人
北海道大 1人
東北大 9人
筑波大 5人
千葉大 36人
東京工業大 10人
一橋大 11人
東京医歯大 2人
大阪大 4人
神戸大 3人
九州大 1人
早稲田大 96人
慶応義塾大 72人 など
千葉県立東葛飾中学校（ HP ）
1924年に「千葉県立東葛飾中学校」として創立、1948年に「千葉県立東葛飾高等学校」と改称し男女共学となる。その後、2016年に中高一貫の中学校を併設した。
教育方針
「揺るぎない学力」と「自己規律力」を高めることで、「学力」、「人間力」、「教養」とグローバル社会で活躍するための基礎を涵養し、６年間の一貫教育を通じて、生涯キャリアを見据えた「世界で活躍する心豊かな次代のリーダー」を育成する。
千葉県立東葛飾中学校HP｜教育方針
学校教育の特色
授業のサイクル：Input 知る→Think＆Share→Output 発表する
総合学習の時間：1,2年は身近なテーマで研究方法や調査方法を学び、3年で各自が自由研究に取り組む
基本情報 R6
所 在 地 ：千葉県柏市旭町3-2-1（ 地図 ）
通学区域：千葉県内
募集人数：80人
受検倍率：R6 / 1次 9.45
R5 / 1次 男子9.90 女子9.93、2次 男子3.93 女子3.78
R4 / 1次 男子11.15 女子10.13、2次 男子3.85 女子3.88
R3 / 1次 男子10.90 女子9.58、2次 男子3.78 女子3.70
＊1次2次とも受験者数を合格者数で割った数
＊R5まで「男女同数を基本とする」の記載あり
偏 差 値 ：男子63 女子63（R5入試時点）
大学進学情報 R5.3既卒生含む、高校からの入学生を含む
国公立大 157人
東京大 9人
京都大 2人
北海道大 8人
東北大 3人
筑波大 39人
千葉大 35人
東京工業大 10人
一橋大 12人
名古屋大 1人
神戸大 1人
九州大 3人
早稲田大 124人
慶応義塾大 44人 など
千葉市立稲毛国際中等教育学校（ HP ）
1978年に「千葉市立稲毛高等学校」が開校。その後、2007年に併設型中高一貫校の「千葉市立稲毛高等学校附属中学校」を開設、2022年から「千葉市立稲毛国際中等教育学校」となる。2027年に「中等教育学校」に完全移行予定。
学校像
「地域・世界・未来を切り拓くグローバル・リーダーの育成」
時代背景から、求められる人材を次のように考える
◆どのような未来を創っていくか、どのように社会や人生をより良いものとしていくかを主体的に考えることができる
◆自らの行動を考え、責任を持って遂行できる
◆想定外の事態に向き合い、他者と協議し調整することができる
育成する生徒像
高い志を持ち、幅広い教養を身に付け、未来を切り拓いていく生徒
基本情報 R6
所 在 地 ：千葉県千葉市美浜区高浜3-1-1（ 地図 ）
通学区域：千葉市内
募集人数：160名（男女の定数なし）
受検倍率：R6 / 1次4.7（志願倍率）
R5 / 1次5.2、2次1.9
R4 / 1次5.3、2次2.0
R3 / 男子7.15 女子7.40
＊R4より千葉市立稲毛国際中等教育学校としての募集
偏 差 値 ：男子59 女子60（R5入試時点）
大学進学情報 R5.3現役のみ、高校からの入学生を含む
（2022年開校の中等教育学校の卒業生はいないため、稲毛高校の結果を記載）
国公立大 42人
東京大 1人
京都大 0人
北海道大 1人
一橋大 2人
横浜国立大 1人
大阪大 1人
千葉大 23人
千葉県立保健医療大 4人
早稲田大 36人
慶応義塾大 8人 など
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