南砺バットミュージアム … プロ野球選手のバット500本
木製バットの生産日本一の富山県にある『南砺バットミュージアム』です。「王貞治」や「長嶋茂雄」「野村克也」 のバットから現役選手のものまで、多数のバットが展示されています。また、バットの生産地だけに、バットの材質の紹介や バットの製造についても詳しい案内がありますよ。
Contents
「 南砺バットミュージアム 」について
富山県南砺市(なんとし)福光(ふくみつ)地区 にある『南砺バットミュージアム』は、2012年から新装オープンしています。なお、プロ野球選手のバットの展示のほか、バットの製造についても紹介しています。( 南砺バットミュージアムHP )
バットの町「 福光 」
富山県南砺市の「福光地区」では、大正時代から木製バットの生産が始まりました。その後、金属バットの出現や原材料の枯渇など、さまざまありながら現在でも国内の木製バットの半分は「福光地区」で生産されています。
また、「福光地区」とは、もとの富山県礪波郡(となみぐん)福光町(ふくみつまち)のことで、2004年の市町村合併で南砺市に統合されました。
バットについて
まずは、『南砺バットミュージアム』は生産地にあるだけに、バットの「原材料の種類」や「製造過程」を紹介してくれています。
バットの原材料
これらのバットの原材料としては、日本のプロ野球選手中心に「アオダモ」がよく使われています。なお、主な産地は北海道で、良質のものは樹齢60年以上であるため 貴重な材料となっています。
メジャーリーグの選手は、ややしなりの少ない「メイプル」や耐久力が弱いものの反発力のある「ホワイトアッシュ」などを使うことが多いようです。また、原材料も展示されています。
バットの製造方法
バットは、原木を角材にしてから乾燥させバットの形をつくっていきます。そして、この地域が冬に湿度高いことから、バットづくりに向いているのだそうです。
さらに、研磨して、色を塗り、刻印を入れ、表面のコーティングが行われます。最後に機械への取り付け部分となっていた両端をカットして出来上がりです。
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「 南砺バットミュージアム 」にあるプロ野球選手のバット
『南砺バットミュージアム』には、歴史に残るプロ野球選手たちのバットが数多く展示されています。次に紹介するレジェンドのバットのほか、「野村克也」や「中西太」「原辰徳」、外国人では「レオン・リー」「クロマティ」「ブライアント」など、あげればきりがありません。
「 超レジェンド 」のバット
まず、下記の写真は、奥から4本が「王貞治」、次の3本が「長嶋茂雄」、奥から8本目が「イチロー」のものです。また、よく見ると、グリップの形や太さなど、それぞれに特徴がありますね。
王貞治
1940年生まれ。「世界の王」と呼ばれ、巨人で22年間内野手として活躍。また、世界記録となる通算868本塁打のほか、三冠王などのタイトルや記録多数。さらに、国民栄誉賞第1号となった。
長嶋茂雄
1936年生まれ。「ミスタープロ野球」と呼ばれ、17年間の巨人の内野手として観客を魅了。本塁打王、首位打者などタイトル多数、通算では 444本塁打、2471安打。
イチロー
1973年生まれ。日本で首位打者7回などのタイトル取得、その後「メジャーリーグ」へ。そして、MLB記録となるシーズン最多安打262本、日米通算4367安打などずば抜けた記録を残す。
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「 メジャーの超レジェンド 」のバット
まず写真の右手奥から、「ルー・ゲーリック」「ベーブ・ルース」「タイ・カッブ」が 2本、奥から5本目に打率4割を二度達成した「ジョージ・シスラー」です。この地域では、古くからバットの輸出も多かったそうですよ。
ルー・ゲーリック
1903年生まれ。ニューヨーク・ヤンキースで内野手として活躍。三冠王などタイトルを多数獲得。また、2130試合連続試合出場を記録した。
ベーブ・ルース
1895年生まれ。「バンビーノ」という愛称を持つが、野球をメジャースポーツにした立役者として「野球の神様」と呼ばれるようになった。また、シーズン60本塁打や通算714本塁打など当時としての驚異的な数字を残した。
タイ・カッブ
1886年生まれ。1909年にMLB史上唯一の打者全タイトル獲得、首位打者12回、通算打率 .366、通算安打4191など数々の記録を持つ。また、ニックネームは「ジョージア・ピーチ」で アメリカ野球殿堂入り第1号である。
ジョージ・シスラー
1893年生まれ。メジャーリーグでヒットを量産した4割打者。また、シーズン257安打を放った1920年には、打率 .407を記録した。さらに、1922年の打率は.420と4割超。「ゴージャス・ジョージ」と呼ばれた。
虎ファン必見のバット
最後に紹介するのは阪神タイガースが優勝した1985年のクリーンアップ、甲子園での「バックスクリーン三連発」は有名ですね。なお、次の写真は、手前左から「ランディ・バース」「掛布雅之」「岡田彰布」のバットです。
ランディ・バース
1954年生まれ。1985年の阪神タイガースの日本一に貢献。なお、NPB最高打率.389、2年連続「三冠王」など最高レベルの数字を残した。
掛布雅之
1955年生まれ。「ミスタータイガース」と呼ばれ、 長期間4番打者として活躍。そして、本塁打王 3回、打点王 1回など数字を残したほか、阪神タイガースの人気を支えた。
岡田彰布
1957年生まれ。タイトルこそなかったものの、長年にわたり阪神タイガースの主軸を担った。また、大卒で247本塁打、1520安打は非常に高い数字と言える。
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「 南砺バットミュージアム 」の案内
それでは、入館案内やアクセスについて見ていきましょう。
入館案内など
開 館 時 間:10:00 〜 17:00
休 館:水曜(祝日は開館)、12/30 〜 1/1
入 館 料 金:大人500円、小中学生200円
アクセス
〒939-1633 富山県南砺市福光( 東町 )6754 東町商店会 2F 3F
TEL : 0763 – 52 – 0576
電車で
JR城端線 / 福光駅 徒歩5分
車で
東海北陸自動車道 / 福光ICから 約10分
東海北陸自動車道 / 南砺スマートICから 約15分
北陸自動車道 / 砺波ICから 約20分
北陸自動車道 / 小矢部ICから 約15分
*なお、駐車場は、ミュージアム南東に6台(商店会共用、無料)
地図
「 南砺バットミュージアム 」の関連リンク
最後に、関連情報や周辺の情報についての紹介です。
バット関連
「野球殿堂博物館」の バット紹介のページ 、有名選手のバットがずらりと並ぶ
「 南砺バットミュージアム 」周辺の名店
グルメ
手打ちそば萱笑 : 石臼引きそば粉を使った二八そばの店。 天然エビの天ぷらも好評。 徒歩すぐ。
ジェラテリアズッカ : 地元の素材を使ったジェラート店。 牛乳も搾りたて生乳使用。 徒歩すぐ。
meet meat dining 勝のや : 豚鳥牛の肉料理が楽しめる。 迷うほどの多彩なメニュー。 徒歩すぐ。
まる幸 福光店 : 地元で愛されるラーメン店。 ラーメンのほか丼ものも人気。 徒歩すぐ。
近隣県のお出かけ情報
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