菅原天満宮 … 日本最古の天満宮は菅原道真公生誕の地
奈良市にある「菅原天満宮」は、日本最古の天満宮であり菅原道真公生誕の地です。学問の神様として有名で、受験生を始め多くの学業成就を願う方が足を運んでいます。また、2月初旬から開催される「盆梅展」や春分の日には「奈良筆まつり」など、さまざまな祭事が盛大に行われています。それでは、菅原天満宮についてみていきましょう。
Contents
「 菅原天満宮 」の詳細
まずは、「菅原天満宮の成り立ち」と「御祭神」などについて紹介していきます。とくに、菅原道真公については、詳しく見ていきましょう。
「菅原天満宮」の成り立ち
菅原天満宮は、菅原氏とその支族の土師(はじ)氏の発祥の地と言われています。また、創建は未詳ながら、10世紀初めには存在が確認できる資料がみつかっています。
御祭神について
御祭神は、「天穂日命(あめのほひのみこと)」「野見宿禰命(のみのすくねのみこと)」「菅原道真公(すがわらのみちざねこう)」です。
さらに、「天穂日命」は菅家の始祖であることが『日本書紀(にほんしょき)』で確認されており、「天下泰平」「国土安泰」「五穀豊穣」の守護神とされています。
そして、その子孫である「野見宿禰命」は、殉死を取りやめて埴輪を埋めるようになるきっかけをつくるなど評価を高めました。また、「当麻蹴速(たいまのけはや)」との力比べに勝ち、相撲の始祖となったことでも知られています。
菅原道真公
菅原道真公について
「遣唐使を廃止した人」として覚えている人もいるかもしれませんね。9世紀後半に活躍した菅原道真は、平安朝きっての秀才として政治の要職につきます。しかし、藤原時平にはめられて大宰府に左遷されると、2年ほどでなくなってしまいます。
その後、疫病や日照り、醍醐天皇の死のほか「清涼殿落雷事件」が起こるなど、京で次々に起こった異変は道真の祟りとされます。そして、その祟りを鎮めようと各地に建てられたのが「天満宮」です。
また、天満宮には、多くの「牛の像」が奉納されています。そして、これは道真公の人生の中で縁が多く、命を助けてもらったこともあるとされています。
菅原道真公の産湯池
神社の東北約100mのところに菅原道真生誕の地と言われている「産湯池」があります。なお、「菅原天満宮遺跡天神堀」と呼ばれ、由緒もあわせて書かれています。
「菅原天満宮」にまつわること
それでは、「菅原天満宮」に関連する「授与品」や「祭事」「主要天満宮」についても見ていきましょう。
菅原天満宮の「授与品」
まずは授与品、代表的な授与品は「御守」です。御守は、一般には数種類のことが多いのですが、「菅原天満宮」の御守は種類が豊富。なお、何種類あるのかわかりませんが、数十もの御守が並んでいるのを見たところ、全て違う色や柄になっているようでした。
受験の機会は複数回ある人も多いでしょうから、受験のたびに違った「色」や「柄」を選ぶことでも楽しめますね。
菅原天満宮 の「祭事」
次に「祭事」について、例年さまざま行われていますが、そのうち代表的なものを紹介します。
おんだ祭り
毎年2月25日に行われる「おんだ祭り」は、菅公の威徳を偲び、また、「五穀豊穣」や「家内安全」を願うものです。
菅原天満宮盆梅展
2月上旬から3月上旬まで「盆梅展」が行われています。なお、例年、観覧料は大人500円、開催時間は9:00-16:00です。
奈良筆まつり
「奈良筆まつり」は春分の日に行われます。また、「筆祭り」は10:00-15:00頃に、「筆供養」は13:30から執り行われており、書道の発展に寄与する祭事です。
主要な「天満宮」
菅家発祥の地であり生誕の地である「菅原天満宮」に対して、終焉の地として「太宰府天満宮」「北野天満宮」などが知られています。また、全国各地にある「天満宮」は、菅原道真公が優れた学者であったことから「学問の神様」として知られ多くの受験生などが訪れます。
太宰府天満宮
福岡県太宰府市にある「太宰府天満宮」は、菅原道真公を祭神とし、天満宮の総本社とされています。また、「学問・至誠・厄除けの神様」として全国から参拝者が集まります。なお、この地は菅原道真公が左遷された先であり、晩年を過ごし、この地で最後の時を迎えました。
北野天満宮
次に、北野天満宮について見ていきます。京都市上京区にあり、「太宰府天満宮」と並ぶ天神信仰の中心です。菅原道真公の死後、都で相次いだ災害が道真の祟りと噂され、朝廷が道真を祀る社殿を造営しました。その後、朝廷などから手厚い崇敬を受けて発展します。そして、現在は「学問の神様」として、全国から受験生が訪れています。
大阪天満宮
大阪市北区の「大阪天満宮」は、「天満の天神さん」として知られ、7月に行われる「天神祭」は日本三大祭と言われています。菅原道真公が大宰府への旅の安全を願うために立ち寄ったとされる「大将軍社」に、村上天皇の勅命により天満宮が建立されたことに始まります。
「菅原天満宮」の案内
それでは、基本情報やアクセスについて見ていきましょう。
基本情報
住 所:奈良市菅原東町518番地
電 話:0742 – 45 – 3576
アクセス
公共交通機関で
近鉄各線 / 大和西大寺駅 から 徒歩約16分 ( 約1300m )
近鉄橿原線 / 尼ヶ辻駅 から 徒歩約11分 ( 約900m )
車で
第二阪奈道路 / 宝来IC から 約3分 ( 約1.2km )
京奈和自動車道 / 木津IC から 約15分 ( 約8km )
西名阪自動車道 / 郡山IC から 約20分 ( 約10km )
西名阪自動車道 / 大和まほろばIC から 約20分 ( 約11km )
*駐車場は「本殿北側」にあります。また、駐車場入口、本殿北側付近は道路が狭くなっているので注意が必要です。
地図
関連リンク
最後に、関連情報や周辺の情報についての紹介です。
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