灯し続けることば / 大村はま … 胸に響く 52のことば

2021年10月12日

灯し続けることば 大村はま

語り口調は柔らかいのですが、教師に限らず 親や全ての人の胸に響くような「 灯し続けることば 」が詰まっています。 明治39年生まれの大村はまさんですが、まったく古さが感じられない作品です。 52年の教師生活にちなんでだと思われる「 52の珠玉のことば 」が綴られています。

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『 灯し続けることば 』の基本情報

『灯し続けることば』は、2004年に小学館から発行されました。 52年の教師生活にちなんでということでしょうか、「 52の珠玉のことば 」が綴られています。

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エ ル セ ー ヌ

著者の「 大村はまさん 」について

1906年 横浜生まれ。 東京女子大学卒業後、長野県諏訪高等女学校で国語教師として、52年の教師生活を送ります。 定年退職後は「 大村はま 国語教室の会 」を立ち上げ、子供たちに本当のことばの力をつけるための実践を続けられました。

大村はま文庫

1995年に「 大村はま文庫 」として、「 文献 」のほか「 単元学習実践資料 」「 学習の記録 」など、およそ 9,000点が「 鳴門教育大学附属図書館 」に寄贈されました。 鳴門教育大学の HP には『 大村はま「 学習の記録 」の特質 』として「 学習の記録 」について 詳しく説明されています。

主な著書

新編 教えるということ ( ちくま学芸文庫 ) 』 筑摩書房
本当の『 教える 』ということを「 教師の仕事 」「 教室に魅力を 」「 若いときにしておいてよかったと思うこと 」などから、教師のあるべき姿や教育に取り組む姿勢について、エピソードを交えて語られています。

新編 教室をいきいきと 〈 1 〉 ( ちくま学芸文庫 ) 』 筑摩書房
日本の教師に伝えたいこと ( ちくま学芸文庫 ) 』 筑摩書房
大村はま講演集 〈 上 〉 人と学力を育てるために 』 ( 上 下 ) 風濤社
大村はま優劣のかなたに ― 遺された 60のことば ( ちくま学芸文庫 ) 』 筑摩書房
大村はま自叙伝 学びひたりて 』 共文社

関連書籍

時代を拓いた教師たち―戦後教育実践からのメッセージ 』 日本標準
戦後教育に多大な功績を残した教師たちの実践集です。「 大村はまと国語単元学習 ー 教えるということ を問い続けて ー 」という項で紹介されています。

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『 灯し続けることば 』作品の概要

「 52のことば 」は、大村はまさんが教室を舞台に奮闘した中から生まれたものなので、教師と生徒のやり取りがもとになっています。 教員はもちろん、親も、部下を持つビジネスマンなど、多くの人に気づきを与えたり、胸にしみることばです。

また、教師というと「 子供のために 」と 自分を犠牲にしながら愛情を注ぐイメージをもつ人もいるかも知れませんが、大村はまさんは違います。

「 教室で 子供がかわいいと思ったことはありません 」と言い切っておられ、いかに次の手を打つかで頭がいっぱいということです。 「 子供のために 」というよりは「 子供の将来のために 」というほうが正確な表現かもしれません。

灯し続けることば 大村はま
「 灯し続けることば/ 大村はま 」

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『 灯し続けることば 』の作品詳細

「 52のことば 」が掲載されている中から、とくに親目線で 注目すべき 3つのことばを紹介したいと思います。

「 ことばの教育を問いなおす ─ ─ 国語・英語の現在と未来 」 ( ちくま新書 )

「 子供の目に映る顔であること 」を意識していたいものです

子供が発表を終えると 指導者の方をチラッと見るもの、そのときに 子供に顔を見られる準備をしておく というものです。 こんなときは、「 ねぎらいの気持ちを持って 目を合わせたい 」と常々と考えておられたそうです。

家族生活の中で、ついスマホの画面から目を離さずに 子供と会話してしまうこともあるかもしれません。 しかし、しっかりと「 目を見てあげる 」ことによって 子供に安心を与えることも大切ですね。

「 種をまくほうが大切です 」

子供を「 褒めること 」は大切なことです。 しかし、いいことがあったら褒めるというのでは その場面が来るまで褒めることができませんし、簡単なことをやって褒められても いい気持ちはしません。 そのため、褒めるよりも「 褒める種をまくこと 」のほうを大切にしていた そうです。

褒めることも必要だとは思いながらも、なかなかうまくいかないことはあります。 褒める場面をお膳立てするというよりは、「 褒められるような行動を引き出してあげる 」ということで 子供は成長していくのかもしれません。

「 最初に浮かんだことばは、捨てます 」

花を見て最初に浮かんだ「 きれい!」という言葉は言わないでおいて、「 何がきれいなのかという理由を考えてから言葉を発する 」ようにされているということです。 これが言葉を磨くコツの一つではないか とおっしゃっています。 さらに、言葉を豊かにするということは、人間として素晴らしいことであり、生涯心がけていくべきことだと結ばれています。

「 きれい!」という言葉は、実は、自分の好みであるかどうか、または、プラスイメージであるという ざっくりしたものだけであることが多いのかもしれません。 それが「 どのように きれい 」であるのかを考えたときに、思考がなされたり、分類したり、人との会話では理解が深まったりするのですね。

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