ことばを増やす 本選び … 小学生・中学生向けの本

2023年9月13日

年齢的に縦のつながりが少なくなってきているせいか、子供が自然と身についていく「ことばの数」は少なくなっているのかもしれませんね。それでは、十分なことばを身につけられるように、子供の「ことばを増やす」ためのさまざまな本を分野別に紹介していきます。

ことばのかたち(講談社)

Contents

ことばを増やす には「漢字の意味」を考える習慣を

小学校の「漢字テスト」ができていれば大丈夫でしょうか?

いえいえ、そうでもなさそうです。書き取りや読み取りが中心なら、出てきたとおりの漢字をそのまま書くだけなので、「丸暗記」で解決するためです。

例えば、「こうみょうな手口」の漢字の場合。「巧妙」と書けても、意味はわからないし「巧」の訓読みも知らないかもしれません。それではもったいないですね。意味や別の読み方がわかれば、知識は広がりますし、思い出しやすく なります。それには、『漢検』の問題が役に立ちますよ。

ロリポップ!

ことばを増やす

問題の中に「熟語の組み立て」や「対義語」「類義語」などがあるので、「漢字の意味」を考える機会になります。ただ、これらの問題をあまりやらなくても合格ラインに達する可能性があることに注意。

「漢字の意味」まで身につけるには、『漢検』は満点を目指して勉強することがポイントです。それは「ハードルが高いのでは?」と思われるかもしれませんが、満点近くを取ってから次の級の過去問を解くと、だいたい合格ライン付近の点数が取れます。そして、満点を目指して勉強するというサイクルで勉強できるといいですね。

いちまるとはじめよう! わくわく漢検 7級 改訂版(日本漢字能力検定協会)

「ことばを増やす」本

それでは、子供を対象とした「熟語」や「語句」の知識を増やす本の紹介です。このところ、たくさん出版されています、その走りとなったのが「10才までに覚えておきたい ちょっと難しい1000のことば(アーバン出版局)」ではないかと思います。なお、イラストが多くとっつきやすい内容です。

さらに、「10才までに覚えておきたい ちょっと難しい1000のことば ジュニア版(アーバン出版局)」「ちょっと難しい1000のことば ザ・パズル(アーバン出版局)」などがあります。アーバン出版局からは他にもたくさん出版されていますよ。

 

まだまだ他にもあります。「国語」や「漢字」が得意だったり好きな人には「小学3年生から始める! こども語彙力1200 考える力が育ち、頭がグングンよくなる(KADOKAWA)」もありですし、逆にちょっと苦手だなという人は、「10才までに学びたい マンガ×くり返しでスイスイ覚えられる1200の言葉(星雲社)」 や「名探偵コナンの10才までに覚えたい難しいことば1000(小学館)」もいいですよ。

  

やはり実際に本屋さんで手に取ってみて、本人が気にいるのが一番です。

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「ことわざ」「四字熟語」などのことばを増やす

次に「ことわざ」や「四字熟語」、こちらは「辞典」と「読み物」とがあります。日常で読んで力をつけようと思うなら、「読み物」のタイプを選ぶといいですね。

また、読みやすくつくられているのが「読めばわかる! ことわざ(朝日小学生新聞)」「読めばわかる! 四字熟語(朝日小学生新聞)」です。

 

他にも、「これでカンペキ!マンガでおぼえる四字熟語(岩崎書店)」や「ちびまる子ちゃんのことわざ教室(ちびまる子ちゃん/満点ゲットシリーズ)(集英社)」あたりのシリーズも読みやすくなっています。

 

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「一般常識」もたいせつ

スマホの普及もあり昔に比べて「個の時代」になってきているため、「一般常識的な知識」は不足しがちです。興味がある内容は詳しく調べる一方で、興味のないことは全く知らないというケースも。

また、同年代だけで話していると、共通の話題が多いせいで世代を超えるような「語彙」や「知識」が増えづらいということもありますね。

それを補う教材としては「「読む力」「書く力」を支える ふくしま式「小学生の必須常識」が身につく問題集(大和出版)」があります。

Z会 小学生向け講座

最後に

「ことばを増やす」ことで、コミュニケーション能力も上がり、人生も豊かになります。つまり、10の言葉しか知らない人より、100の言葉を知っている人のほうが物ごとを正確に話すことができるので、「人と人の理解が速く深くなる」ということです。

一方で、当面の目標を高校入試と考えた場合、重要なものなってきます。入試では「説明文」や「論説文」 が出題されますが、多くは親より年上の大学教授などが書いた文章が出題されます。そういう意味では、親以上の年代の文章を読めるといいということですね。

ことばはなかなか急には身につきません。しかし、「小学生のうちから身につける」ようにするといいですし、中1は勉強が難しくなる二学期までに 取り組んでおくとよさそうです。

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