山中伸弥 さんが子供の頃に読んだ本

2021年10月20日

山中伸弥 さんは、2012年に「 ノーベル生理学賞・医学賞」を受賞され、現在は「 京都大学iPS細胞研究所 」の所長です。 「 こども本の森 中之島 」の設立記念としての小中学生向け講演会では、子供の頃に読んだ本についてお話されました。「 こども本の森 中之島 」の名誉館長でもあります。

僕たちが 何者でもなかった頃の話をしよう ( 文春新書 ) [ 山中 伸弥 ]

山中伸弥 さんのメッセージ

名誉館長としての 山中伸弥 さん

「 こども本の森 中之島 」の名誉館長でもある山中伸弥さん、 子供の頃からの本の関わりについて、「 こども本の森 中之島 」のホームページ上で メッセージを書かれています。 子供たちへの期待が感じられるメッセージです。

子どものころから、本を読むことを通して多くのことを学んできました。 読書体験がなければ、医学を志していなかったかもしれません。 幼いころからたくさんの本に触れ、読書体験を積むことは、その子の将来、そして行く行くはこの国の未来にとって大きな財産となります。 豊かな想像力を持った元気な子どもたちが育っていくことを期待しています。

「 こども本の森 中之島 」 ホームページより

「 こども本の森 中之島 」 について

「 こどもたちに多様な本を手にとってもらい、無限の創造力や好奇心を育んでほしい 」という想いで「 こども本の森 中之島 」は設立されました。

こどもの本を読む機会や時間を確保すること、「 責任が伴う出版物 」にこどもが触れることを大切に考えているということです。 また、さまざまなジャンルに触れやすく、本の対象年齢に縛られないような工夫がなされています。

この「 こども本の森 中之島 」は、建築家の安藤忠雄氏からの寄付として建設されました。

「 Z会 」 の通信教育 小学生コース

山中伸弥 さんが小学生のころに読んだ本

山中伸弥さんは、町工場を営む父のもとで育ったそうです。 この頃は、「 医学 」ではなく「 天体 」にロマンを感じていたとのことです。

山中伸弥

星新一さんの「 ショートショートシリーズ 」

星新一さんの「 ショートショートシリーズ 」は何冊も出版されましたが、山中伸弥さんが興味を持ったように「 天体 」に関する話も多いですね。 代表的なものに、次のような作品があります。

きまぐれロボット ( 角川文庫 )
ボッコちゃん ( 新潮文庫 )
ようこそ地球さん 改版 ( 新潮文庫 )
たくさんのタブー ( 新潮文庫 )
宇宙のあいさつ ( 新潮文庫 )

簡潔な文体でありながら、状況が丁寧に描かれています。 また、刻々と状況が変わっていくので、星新一さんの本を読むことで「 文章を丁寧に読む 」習慣がついた子供は多いかもしれません。 さらに、星新一さんは「 時代が流れても 読みづらくならないような表現 」を工夫されていたこともあって、古臭さはあまり感じられません。

星新一さんについて

星新一さんは、1926年に東京に生まれました。 父は星薬科大学の創始者の星一、母方の祖父母は帝国大学医学長を務めた小金井良精と 森鴎外の妹の小金井喜美子、ご自身は東京大学で「 農芸化学 」を学ばれました。

もっとも知られている『 きまぐれロボット 』の冒頭の話は「 新発明のマクラ 」。 戦争が終わってから 英語の勉強に苦労した経験をお持ちなので、そこから生まれたのが「 英語が話せるようになるマクラ 」だったのかもしれませんね。

「 宇宙英雄ローダン 」シリーズ

「 宇宙英雄ローダン 」シリーズ 日本版は、1971年に第1作が発売され現在も続いており 2019年9月発売のものが シリーズ601冊目にあたります。 宇宙飛行士のローダンらが異星人との遭遇など さまざまな出来事を乗り越えていく話です。 複数の作者が次々に書いているので、いくら読んでも尽きませんね。

第1サイクルとなる「 第三勢力 」は、原著は 1961 – 1962年に書かれており、作中の年代は 1971 – 1984年となっています。 第2サイクルの「 アルコン帝国 」は、原著は 1963 – 1964年に作中年代を 2040 – 2050年として書かれました。 このように、話がすすみながら 時代がどんどんすすんでいく設定になっています。

以下のような作品があります。
時の囚われ人 ( 宇宙英雄ローダン・シリーズ 601 )
プシ・ショック ( 宇宙英雄ローダン・シリーズ 599 )
ムリルの武器商人 ( 宇宙英雄ローダン・シリーズ 598 )

「 日本のスゴイ科学者 」 29人が教える 発見のコツ ( 朝日小学生新聞の学習読みもの )

山中伸弥 さんが中学生のころに読んだ本

中学生になった山中伸弥さんですが、興味は変わらず「 地学分野 」だったそうです。 未知のことが多い分野ということもあったかもしれません。

「 地球の科学 ー 大陸は移動する 」

以下は「 大陸は移動する ― 移動説から新しい地球科学へ ( ブルーバックス 224 ) 」です。 1974年の本なので新品は手に入りませんが、まだ中古では探すことはできます。

当時は、アルフレッド・ウェゲナーの「 大陸移動説 」は話題となり、国語の教科書で説明文として掲載されたことがありました。 段階ジュニア世代の人は「 そういえば … 」と覚えている人もいるかもしれませんね。

アルフレッド・ウェゲナーについて

ドイツの地球物理学者アルフレッド・ウェゲナーは、1880年に生まれました。 妻の父はウラジミール・ペーター・ケッペンで「 ケッペンの気候区分 」の生みの親です。 ウェゲナーは、もともとの専門は「 気象学 」で、ケッペンと同じく大気の気流の研究も行っていました。

ウェゲナーは、1910年に「 南アメリカ大陸 」と「 アフリカ大陸 」の海岸線が似ていることに気づき、1912年に学会で「 大陸移動説 」を発表します。 しかし、根拠が不足していることなどから 学術的には認められず、ウェゲナーは「 大陸移動説 」を証明するために奔走しますが 日の目を見ることなく一生を終えました。 現在では、「 プレートテクトニクス理論 」に発展し認められています。

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山中伸弥さん が読んだ本のまとめ

天体を始め「 地学分野 」に興味を持っていた山中伸弥さんでしたが、こののち父の病気をきっかけに 医学を志すことになります。 ただ、宇宙のような「 未知のものへの興味や挑戦 」は、医学で治療法を見出す研究につながっているのかもしれませんね。

また、星新一さんの本を読んだ経験から、文章を丁寧に読む習慣を身につけたことも 研究の役に立っているのではないでしょうか。 星新一さんの本は、「 一般の文庫本 」のほか、「 小学生向けに字が大きく書かれているもの 」もあるので、興味のある小学生はぜひ読んでみてください。

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「 こども本の森 中之島 」の案内

利用案内

利用時間

9:30 – 17:00( 事前の予約が必要 )

休館日

月曜日( 休日の場合は翌平日 )、年末年始

アクセス

〒530-0005 大阪市北区中之島1-1-28

公共交通機関

京阪中之島線 / なにわ橋駅 3号出口すぐ
地下鉄御堂筋線・京阪本線 / 淀屋橋駅 1号出口
地下鉄堺筋線・京阪本線 / 北浜駅 26号出口から約400m「 東洋陶磁美術館 」東側

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