本を読む と読解力がつくというのは本当か?

2022年8月14日

結論から言うと「本による」ということです。それでは、どんな 本を読む ことで、どのような効果があるのでしょうか。対象を広げて本に限らず「とにかく文章の書いてあるもの」について、分野別によいところなどポイントを見ていきたいと思います。

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「本を読む」種類ごとにチェック

「読むこと」がどれだけ読解力に影響するのかを考えるときに、本の「種類」によってどう違うのかを考える必要があります。ここでは、小説、新聞、辞書、説明文の4種類についてチェックしてみましょう。

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「小説」の本を読む

「本を読む」というと、小説や読書感想文の課題図書をイメージする人は多いかもしれません。「小説」をたくさん読んでいる人もいますよね。

ただ、「小説」は基本的に読み方は自由です。その話を読んで、どのような受け取り方をしても構わないわけです。音楽と同じで、その曲を聴いてどのような感想を抱いても、自分の過去の経験と重ねても、それが自分の聴き方です。ということは、いくら小説をたくさん読んでも自分の受け取り方をするだけでは、「読解力」に関しては効果はそう大きくはないと言えます。

本を読む
「 小説 」

それでは、「小説」を読む意味がないのかというと そうでもありません。本を読んだら、家族や友達に話してみて、自分の意見を言ったり人の意見を聞いたりするといいですね。相手にあらすじを話してあげるだけでも、自分の頭の整理にもなります。問題は「話し合ってくれる相手」がいるかどうかですが。

そして、「読解力」に関しては大きくプラスにはならないかもしれませんが、作品によっては「情操」や「語彙力」なども育むことができそうです。感じる部分や道徳的な心、価値観を養うことなど、小説と「情操」はつながりが深そうです。

本の読み方 スロー・リーディングの実践/平野啓一郎(PHP文庫)

「新聞」を読む

言葉を身につけることにおいては、「新聞」はいい教材だと言えます。中身はともかく 「表現」や「言葉遣い」は安定したものがあり、事柄を説明している文章に親しむいい機会になります。

もちろん、新聞だからといって全て正しいとは言い切れません。しかし、スピードが命で誤字脱字など誤りが多いネットニュースに比べると、やはりきちんとした文章です。

本を読む
「 新聞 」

ちなみに我が家の小学生の三男は、「スポーツ欄」だけを読んでいます。最初はそれではあまり意味がないかなとも思いました。しかし、見出しだけではなく文章も読んでいるので、「大人の文章に触れる機会」としては貴重なものだと思い直しています。

入試に出題される説明文には「大人が大人向けに書いた本」が本文として使われます。そのため、新聞のスポーツ欄とはいえ「大人が大人向けに書いた文」を読む意味はありそうです。

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「辞書」としての 本を読む

「辞書」は「読む」イメージではないかもしれませんね。しかし、頻繁に調べているなら、読んでいるのも同じことです。ちなみに、三島由紀夫は小学生のときから「国語辞典」を前から順に読んでいたそうです。小説家になる下地は小学生の時にあったのですね。

「辞書」に書いてあるのは、ある言葉をその言葉を使わずに言い換えたものです。日常から辞書の表現に慣れていると、説明する文章に慣れ説明することが上手くなるという効果もありますね。

中高生のための本の読み方—読書案内・ブックトーク・PISA型読解 大橋崇行

「説明文」の本を読む

読解と言えば「説明文」ですね。しかし、小学生ぐらいまでに向けた「説明文」というのはあまりありません。あえて「小学生向けの説明文」と言えるものだと、「図鑑」などで説明が詳しく書かれた部分や「不思議」シリーズのような本が該当すると思います。

本を読む
「 サバイバルシリーズ 」

小学生向けではないながら小学生が読むかもしれないものとしては、趣味の本などで「大人向けの本」を読む場合でしょうか。あまり堅いものでなくても、うちの三男なら「プロ野球選手名鑑」や「ヤクルトスワローズファンブック」なども大人向けの文章なので効果はありそうです。

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「本を読むと読解力がつくか」のまとめ

身近な本としては、やはり「小説」。「小説」なら誰かと話し合うことで効果があがります。もし、「小説」をたくさん読んでいるお子様がいらしたら、意識的に話を聞いてあげるといいですね。

それ以外では、「大人向けの文章」に触れることが大切です。苦手な内容なのに文章も難しいのでは読む気にならないので、得意なこと好きなことの「大人向けの文章」に触れるとあわせて読解力や語彙力も上がっていくのではないでしょうか。

好きなことがあるのなら、付帯して能力をつけていく「チャンス」でもありますね。

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