唐招提寺 … 鑑真が開いた天平の息吹を伝える世界遺産

2022年3月24日

唐招提寺

『唐招提寺』は鑑真が建立した寺院であり、南都六宗の律宗(りっしゅう)の総本山です。また、世界遺産「古都奈良の文化財」の一部となっています。井上靖の小説『天平の甍(てんぴょうのいらか)』でも有名ですね。当初は、唐の律を学ぶ道場という意味の「唐律招提」と呼ばれており、戒律を学ぶ人の修業の場となっていました。

東山魁夷 唐招提寺 御影堂 障壁画展
東山魁夷が10年をかけて完成させた「障壁画」全68面が「神戸市立博物館」にて一同に公開されました。なお、すでに2021年6月9日(水)に終了していますが、上記HPのリンクより「障壁画」のようすを見て取ることができます。

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『 唐招提寺 』の概要

それでは、南都六宗の「律宗総本山」であり、世界遺産「古都奈良の文化財」に指定されている唐招提寺について、その成り立ちから再興までの歴史を中心に見ていきましょう。

「 唐招提寺 」の歴史

唐招提寺の成り立ち

759年(天平宝字3年)、唐の僧であった鑑真が朝廷から新田部親王(にいたべしんのう)の宅地を譲り受けて寺としたのが「唐招提寺」の始まりです。また、当初は唐の律を学ぶ道場という意味の「唐律招提(とうりつしょうだい)」と呼ばれており、戒律を学ぶ人の修業の場となっていました。

鎌倉時代の中興

その後、唐招提寺は平安中期ごろから衰退しますが、鎌倉時代になると「釈迦信仰」や「戒律復興」への動きが見られるようになります。また、「中川寺」の実範(しっぱん)により『授戒式』が著され、笠置寺の貞慶(じょうけい)により「釈迦念仏会(ねんぶつえ)」が始まりました。

さらに、中興の祖とされる律宗高僧の覚盛(かくせい)は、仏舎利を供養する法要である「舎利会(しゃりえ)」の創設や鑑真の「遺徳顕彰」などを行い入寺します。そして、覚盛を引き継いだ証玄(しょうげん)により、戒律の普及のほか、伽藍の整備や仏像を造立、戒壇の創設も行われました。

江戸時代の再興

南北朝時代以降は戦乱の影響を受けますが、江戸時代中期ごろに 唐招提寺で戒壇を受けた隆光(りゅうこう)は徳川綱吉の帰依を受けます。その後、綱吉とその母桂昌院(けいしょういん)の庇護を受けて、伽藍の修理や戒壇院の再興が行われました。

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鑑真について

688年に生まれた鑑真は、14歳で得度し律宗や天台宗を学びました。鑑真の渡日は743年から5回試みて失敗し6回目に成功することになりますが、遣唐使船で唐を訪れていた栄叡(ようえい)と普照(ふしょう)に「伝戒の師」として招かれたことに始まります。

鑑真は、753年に渡日を果たすと、東大寺にて上皇から僧尼まで およそ400人に授戒しました。 その後、唐招提寺の成り立ちで紹介した通り「 唐律招提 」を開きます。そして、763年に死去するまで、戒律を伝えながら「 貧民救済 」にも積極的に取り組まれたということです。

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「 唐招提寺 」の文化財

唐招提寺には、「金堂」「講堂」「鼓楼(ころう)」「礼堂」「御影堂」「宝蔵」などの建造物のほか、「戒壇」や「開山御廟(ごびょう)」など多数の見どころがあります。そして、その中から代表的なものを紹介します。

「 南大門 」

まず、『唐招提寺』の入り口にあたる「南大門」です。「南大門」そのものも立派なものなのですが、「南大門」から東へ延びる塀の「瓦」にも注目してみるといいですよ。『唐招提寺』文字が見られます。駐車場から歩くと、この塀を右手に見ながら歩くことになります。

唐招提寺 の瓦
唐招提寺の「 瓦 」

「 金堂 」

南大門をくぐって正面に見えるのが「金堂」で、奈良時代から現存する建物です。そして、中には、中央に高さ3メートルにも及ぶ国宝「盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)」、右側に国宝「薬師如来立像」、左側には国宝「千手観音菩薩立像」など多数の国宝が並びます。

なお、この金堂の南西に会津八一(あいづやいち)の歌碑があり、「おほてらの まろきはしらの つきかげの つちにふみつつ ものをこそおもへ」と立派な「金堂」を見ながら鑑真や遣唐使について思いを馳せているようすが歌われています。

唐招提寺 金堂
唐招提寺「 金堂 」

「 御影堂 」

重要文化財「御影堂」は境内北側に位置し、国宝「鑑真和上坐像 」を奉安しています。学校の教科書に写真が掲載されていますね。ただし、2022年3月までは、平成の大修理のため「新宝蔵」に遷座し定期的に公開されています。

「 開山御廟 」

鑑真の墓所「開山御廟(かいざんごびょう)」は、境内の北東の奥まったところにあります。静かなところというだけではなく、歩いているだけで心が落ち着く雰囲気です。

唐招提寺 鑑真和上御廟へ続く道
「 鑑真和上御廟へ続く道 」

エルセーヌ

「 唐招提寺 」の案内

5月の「うちわまき」など、さまざまな行事が行われています。( 唐招提寺HP

「 唐招提寺 」の拝観案内

拝観時間

8:30 – 17:00( 受付は 16:30まで )

拝観料

大学生以上 1000円、中高生 400円、小学生 200円
( 鑑真和上坐像特別公開 および 新宝蔵は別途料金 が必要 )

御朱印

「南大門」から「金堂」に向かって右手の建物で受け付けています。「売店」のとなりに「御朱印所」と書かれています。Googleマップでは「茶所」と表記されている建物です。300円です。

アクセス

〒630-8032 奈良市五条町13-46

電車で

近鉄京都線 / 西ノ京駅 徒歩10分

車で

第二阪奈道路 / 宝来ICから 約10分 ( 約3km )
西名阪自動車道 / 郡山ICから 約25分 ( 約8km )

南東側に有料駐車場 150台( 60分 550円、30分ごと 110円追加 )

地図

天平の甍 ( 新潮文庫 ) / 井上靖

関連リンク

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