法隆寺 … 聖徳太子による世界最古の現存木造建築物

2024年2月7日

法隆寺は、聖徳太子(厩戸皇子 うまやどのおうじ/厩戸王 うまやとおう)ゆかりの寺院であり、7世紀に創建された聖徳宗の総本山です。「金堂」や「五重塔」を中心とする西伽藍は、「現存する最古の木造建造物」とされています。また、1993年には世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」に登録されました。

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Contents

「 法隆寺 」について

まず、法隆寺は聖徳太子(厩戸皇子/厩戸王)ゆかりの仏教寺院で、607年に創建されたとされています。また、法起寺(ほうきじ、ほっきじ)とともに世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」に登録されています。(法隆寺HP

法隆寺 と 聖徳太子( 厩戸皇子 ・ 厩戸王 )

飛鳥時代になると、大王家や豪族たちは 古墳に代わる権威を示すものとして、また、氏の政治的結集の場とするために「氏寺」を建立することが多くなりました。そして、聖徳太子(厩戸皇子/厩戸王)の発願により、593年に「四天王寺」、607年に「斑鳩寺(いかるがでら、現在の法隆寺)」が建立されたとされています。

聖徳宗

法隆寺は、聖徳太子(厩戸皇子/厩戸王)を宗祖とする聖徳宗の総本山です。また、小本山には「法起寺」「法輪寺(ほうりんじ)」「中宮寺(ちゅうぐうじ)」があります。

そして、経典は「三経義疏(さんぎょうぎしょ)」であり、聖徳太子(厩戸皇子/厩戸王)が著したとされる『法華経』『勝鬘経(しょうまんきょう)』『維摩経(ゆいまきょう)』の注釈書のことです。

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「 法隆寺 」の歴史

創建

聖徳太子(厩戸皇子/厩戸王)は、601年に「斑鳩宮(いかるがのみや)」を造営すると、605年に飛鳥から斑鳩宮に移ったとされています。その際に、隣接して建立されたのが「斑鳩寺」、つまり法隆寺でした。

中世から近世

925年に大講堂と鐘楼を焼失しますが、大講堂は990年に再建されています。また、1435年に「南大門」を焼失するなど火災などの影響を受けましたが、大規模なものはなく現在に多くの文化財を残しました。

近世には、17世紀初期に豊臣秀頼が、18世紀に入る頃には徳川綱吉の母である桂昌院(けいしょういん)によって伽藍の修繕が行われています。

近代から現代

1882年に興福寺とともに「法相宗(ほっそうしゅう)」に転じますが、1950年には法相宗を離脱して「聖徳宗」を開きます。その後、1985年に昭和の大修理を終えて、1993年には世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」に登録されました。

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「 法隆寺 」の文化財

奈良や京都には 国宝や重要文化財が多数ありますが、中でも法隆寺の国宝点数は最多。なお、建造物だけで国宝は18、二番目に多い興福寺の国宝は9つとなっています。

西院伽藍

西院伽藍は、「五重塔」や「金堂」を中心とした建造物です。なお、南側の「中門」と北側の「大講堂」、これらをつなぐ「回廊」などが含まれます。

中門 / 国宝

入母屋造(上部が前後の二方向の勾配で下部が四方向へ勾配する構造)であり、門の左右に「金剛力士像」を安置しています。ただ、現在は出入り口としては使われていません。

金堂 / 国宝

入母屋造の二重仏堂で、鞍作止利(くらつくりのとり)による「釈迦三尊像」のほか「薬師如来坐像」「四天王立像」「毘沙門天」「吉祥天立像」といった国宝が安置されています。

古代仏教絵画として知られる「法隆寺金堂壁画」は、1949年の火災により大部分を焼失し、火災時に取り外されていて残ったものは「飛天図」など一部のみです。

学校の教科書に掲載されている法隆寺の写真は、伽藍の配置がわかるよう空撮の写真が使われているケースもありますね。次の写真では、左が「金堂」、右が「五重塔」です。ちなみに、北側から少し離れて撮ると、五重塔も金堂も1枚の写真に収まりますよ。

法隆寺 五重塔、金堂
左から「 金堂 」「 五重塔 」

五重塔 / 国宝

現存世界最古の木造五重塔で、塔の最下層には四方に塑像の群像が安置されています。また、北面に釈迦の涅槃(ねはん)、南面に弥勒の浄土、東面に維摩経(ゆいまきょう)に登場する文殊菩薩(もんじゅぼさつ)と維摩居士の問答、西面には仏舎利(入滅した釈迦の遺骨)を分配する分舎利の場面を表現しています。

東院伽藍

「夢殿」「伝法堂」「絵殿」「舎利殿」などがある東側のエリアが「東院伽藍」と呼ばれています。

夢殿 / 国宝

奈良時代に建立された「八角円堂」です。鎌倉時代と昭和に大改修が行われており、とくに屋根の形状は鎌倉時代のものです。また、聖徳太子と等身の「救世観音像(ぐぜかんのんぞう)」が安置されています。

法隆寺 夢殿
「 夢殿 」

伝法堂 / 国宝

「伝法堂」の屋根は二方向に傾斜する切妻造(きりつまづくり)の本瓦葺、内部は天井は貼らない 化粧屋根裏となっています。そして、堂内には「乾漆造阿弥陀三尊像」「梵天・帝釈天立像」など多数の重要文化財が安置されています。

その他

大宝蔵院

1998年に、百済観音堂や東宝殿、西宝殿からなる「大宝蔵院」が完成しました。なお、2mを超える「観音菩薩立像(百済観音 )」や「玉虫厨子(たまむしのずし)」、大神神社(おおみわじんじゃ、桜井市)の神宮寺である「大御輪寺(だいごりんじ)」から移された「地蔵菩薩立像」などの国宝や重要文化財が公開されています。

大宝蔵殿

1939年に建てられた「大宝蔵殿」は、大宝蔵院が完成するまでは多くの文化財が展示されていました。なお、現在は期間を限定して「大宝蔵院」で展示しきれない文化財を公開しています。

聖霊院

「聖霊院」は、聖徳太子の尊像を安置するために東室の南端部が改造されたものです。なお、「御朱印」はこちらで受け付けています。

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法隆寺の案内

それでは、拝観案内やアクセスについて見ていきましょう。

法隆寺の拝観案内

拝観時間

2月22日から11月 3日 8:00 – 17:00
11月 4日から 2月21日 8:00 – 16:30

拝観料

大人 1500円、小学生 750円

法隆寺へのアクセス

〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1

公共交通機関で

JR大和路線 / 法隆寺駅 から 徒歩約20分
JR関西本線 / 王子駅から バス法隆寺前下車
近鉄橿原線 / 筒井駅から バス法隆寺前下車

車で

西名阪道路 / 法隆寺IC から 約10分
第二阪奈道路 / 中町IC から 約20分

*なお、南から南大門に向かって、手前右手に大きな駐車場があります。

法隆寺の地図

法隆寺の関連リンク

最後に、周辺の情報についての紹介です。

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