天王寺動物園 … 生態的展示中心の本格派動物園へ
天王寺動物園 は1915年(大正4年)1月1日に開園し、およそ180種1000点の動物を飼育しています。現在すすめているのは、動物たちが生息する景観を再現し動物の暮らしを見られるようにする「生態的展示」です。また、「ナイトZOO」など独自のイベントも多数行われています。
2021年6月18日より、再度「WEBチケット販売と土日祝日の事前予約制」となっています。なお、予約等については、「天王寺動物園HP」や以下の「入園案内」をご覧ください。
Contents
天王寺動物園 の概要(HP)
天王寺動物園 の施設概要や特徴
施設概要
1915年(大正4年)1月1日に開園した「天王寺動物園」は、上野動物園、京都市動物園に次いで 日本で3番目の歴史を持つ動物園です。180種 1000点の動物を飼育しています。
また、「JR天王寺駅」や「あべのハルカス」と「新世界」の間という繁華街のすぐそばに位置します。また、「アフリカサバンナゾーン」付近からは、通天閣まで直線距離で100mから200mほどで、通天閣の時計がはっきり見える距離です。
特徴とコンセプト
次に、特徴やコンセプトについて見ていきましょう。動物の暮らしを見ることができる「生態的展示(ランドスケープイマージョン)」に転換されています。なお、「生態的展示」とは、動物の生息地の景観をできる限り反映させて、動物本来の行動を引き出すものです。
また、「ごはんタイム」や「おやつタイム」で餌を食べる動物が見られたり、「ふれあい体験」や飼育員の「ワンポイントガイド」など動物が身近に感じられる取り組みをすすめています。季節によって、普段とは違った動物たちのようすが見られる「ナイトZOO」などイベントが行われています。
そして、次の100年に向けて「おもろい・あきない・みんなの動物園」を目指しています。
「 天王寺動物園 」のこれまでの歩み
開園から大戦時
動物園も娯楽施設も少なく情報も少ない時代に開園したこともあって、もともと動物の身体的特徴を見せることを重視する展示のほか、エンターテイメント要素を取り入れたイベントを行っていました。
1932年にチンパンジーの「リタ」と「ロイド」が来日すると、三輪車や竹馬に乗るなど芸を披露して一躍人気物になります。しかし、第二次世界大戦が始まると、軍服やガスマスクを着せられて国民の戦意高揚の道具として使われることになったのです。
また、戦時猛獣処分として、1943年からライオンやホッキョクグマなど10種26頭が殺処分されました。さらに、1945年の大阪大空襲では猛禽舎が消失し、オオワシなど多数の動物たちが亡くなります。
低迷期を経て、「本格派の動物園」へ
1960年代以降は、隣接する新世界地域のマイナスイメージが強まった時期があったり、エンターテイメント施設の競争が激しくなるなど、来場者数は不安定な状況が続きました。
その後、1990年代になると、動物園のあり方を問い直して、「種の保存」や「環境教育」への貢献を目的とする「ZOO 21計画」に基づく動物園づくりをすすめることが決定しました。
現在は、野生動物を絶やさないように繁殖にも力を入れ、また、動物が暮らすようすを知ることができる「生態的展示」へ転換されています。本来の「種の保存」や「動物を理解すること」に重点を置いた動物園として歩みをすすめているところです。
「天王寺動物園」の動物たち
アフリカサバンナゾーンと周辺エリア
まず、「アフリカサバンナゾーン」は園内北部にあります。「新世界ゲート」からだと入ってすぐ左手、「てんしばゲート」からだと一番遠いところです。
「アフリカサバンナゾーン」
最も北側には「トラ舎」があります。トラの中でも体の大きいアムールトラの姿を見ることができますよ。そして、そこに続くのはジャガーや ムフロン、コンドルなどのエリアです。
次に、中央の広いスペースです。サバンナの環境を再現しており、キリンや ライオン、ハイエナなど多くの動物が見られます。
さらに南にすすむと、ヒガシクロサイや カバが見られます。ただ、カバは潜っている時間が長いので、顔を見るのは難しそうです。
爬虫類生態館「アイファー」
さらに南側には、爬虫類生態館「アイファー」があります。ここでは、ワニやニシキヘビなどのほか、ゾウガメやオオトカゲなどさまざまな爬虫類が飼育されています。
ふれあい広場と周辺エリア
「ふれあい広場」
まず、ふれあい広場には、ラクダや ダチョウ、ヒツジなどがいます。
「大型鳥類のゾーン」
次に、「ふれあい広場」の北西側は、大型の鳥類が並ぶゾーンです。フラミンゴやカンムリヅル、ペンギンもいます。
アジアの熱帯雨林ゾーンと周辺エリア
「サルヒヒ舎」「チンパンジー舎」
まずは、サルの仲間が集まる「サルヒヒ館」と「チンパンジー館」、「マンドリルやシシオザル、フクロテナガザルにチンパンジーなどが檻の中を所狭しと走り回っています。
「コアラ館」
次に「コアラ館」、残念ながらコアラはおらず、オーストラリアに生息するキーウィなどの動物が飼育されています。
「夜行性動物舎」
オオコウモリやアライグマなど 夜行性の動物がこれほどいるのかと思うほど、たくさんの動物を見ることができます。
鳥の楽園と周辺エリア
「鳥の楽園」
「エイビアリー」と呼ばれる鳥飼育施設は、国内有数の規模になっています。また、カモやサギなど比較的身近な鳥たちがたくさん見られますよ。
「クマ舎」
元気のいいマレーグマや ホッキョクグマを見ることができます。なお、ホッキョクグマは2006年に「551蓬莱」から寄贈されており、だから名前は「ゴーゴ」なのです。「蓬莱」は豚まんとともにパッケージにホッキョクグマが描かれている「アイスキャンデー」でも有名ですね。
天王寺動物園 の案内
それでは、入園案内やアクセスについて見ていきましょう。
天王寺動物園 入園案内
WEBチケット販売と土日祝日の事前予約制について
天王寺動物園では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、非接触のWEBチケットを導入するとともに、混雑が予想される土日祝日については入園者数を制限し、入園可能な日時を指定した事前予約制(チケットの事前購入)とさせていただきます。
*土日祝の「予約」は、来園の2週間前から受け付けています。また、無料対象の「未就学児」や「大阪市内在学の小中学生」も予約が必要です。
開演時間
9:30 – 17:00(入場は16:00まで)
*休園日は、月曜日(祝日の場合はその翌日)、12/29-1/1
入園料
大人 500円、小中学生 200円、未就学児 無料(大阪市内在住の小中学生や65歳以上などは無料)
*年間パスポートは、大人 2,000円、小中学生 800円。
天王寺動物園へのアクセス
電車で( 新世界ゲートから )
OsakaMetro 御堂筋線 / 動物園前駅から 徒歩約5分
OsakaMetro 堺筋線 / 動物園前駅および恵美須町駅から 徒歩約7分
JR環状線 / 新今宮駅から 徒歩約8分
南海本線 / 新今宮駅から 徒歩約10分
電車で( てんしばゲートから )
OsakaMetro 御堂筋線 / 天王寺駅から 徒歩約5分
JR環状線など / 天王寺駅から 徒歩約8分
近鉄南大阪線 / 大阪阿部野橋駅から 徒歩約10分
車で( 便利な高速出口と駐車場 )
阪神高速 1号環状線 / 夕陽丘出口から 約5分(神戸、京都、奈良方面から)
阪神高速 14号松原線 / 文の里出口から 約8分(和歌山方面から)
天王寺公園地下駐車場 / 500台(JR天王寺駅やあべのハルカスに近い)
天王寺公園茶臼山エントランス駐車場 / 70台(天王寺公園北東部)
地図
関連リンク
最後に、その他の動物園や水族館の紹介です。
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