琵琶湖博物館 … 水族館としても満足できるびわ博
滋賀県立 琵琶湖博物館(通称「びわ博(はく)」)は、琵琶湖の歴史がわかる「資料展示」と淡水の生き物について知ることができる「水族展示室」などがあります。なお、水族展示室は、世界の魚たちの展示もあり、水族館としても満足できるほどの規模です。それでは、琵琶湖博物館について詳しく見ていきましょう。
Contents
「琵琶湖博物館」 について
設立にあたっては「琵琶湖に対する総合的な理解を深めることにより、湖と人間のよりよい共存関係を築いていく」としています。
「琵琶湖博物館」のコンセプト
「母なる湖・琵琶湖」
琵琶湖は400万年の歴史を持っており、2000種以上の生き物が暮らします。そして、この間、豊かな自然とともに人々の生活がありました。琵琶湖の全てを体感でき「学べるミュージアム」です。
「琵琶湖と人に出会う」
次に、「琵琶湖博物館」の場所について、琵琶湖に囲まれる烏丸半島(からすまはんとう)にあり、琵琶湖が目の前に広がります。また、琵琶湖を研究する学芸員やさまざまな活動を行う地域の人々に出会う、交流の場としてのミュージアムです。
「五感で感じる、発見を楽しむ」
「湖の歴史や人々の歴史、自然と人々の暮らしに関する展示」と「湖の生きた生き物を間近で見られる水族展示」をあわせ持っている総合博物館です。そして、見るだけでなく、さわったり、においをかいだり「五感で体感できる多彩な展示」があります。
「使う・集う博物館」
来館者や地域の人たちが「使う」ミュージアムとして、標本を手に取り観察できる「おとなのディスカバリー」があったり、はしかけ制度やフィールドレポーター制度に登録すると「集い」ながらミョージアムを主体的に利用することもできます。
「湖と人間の未来をともに考える」
琵琶湖博物館は、「湖と人間」をテーマによりよい未来を考えていくミュージアムです。湖や生き物、私たちの暮らしに関する情報とさまざまな研究や活動をしている人々によって、みなさんをびわ湖のフィールドへいざないます。また、「湖と人間」の新しい共存関係を築いた社会の実現を考えています。
「博物館」であること
名前が「博物館」だけに知名度が上がらないように気もしますが、「博物館」に「水族館」もあるからこそ意味があります。
さまざまな魚がいてそれを鑑賞するのもひとつですが、「そこにその魚がいるのは土地ごとに歴史や背景があるから」ですよね。さらに、鑑賞するだけに終わらず一緒に歴史や背景を学ぶ習慣をつけるなら、琵琶湖博物館に行ってから別の水族館に行くほうが子供の成長にとってはいいのかもしれません。
「琵琶湖博物館」の展示室
まず、大きく「水族展示室」と「資料展示室」に分かれます。
水族展示室
展示面積が約2000平方メートルと国内最大級の淡水生物の「水族展示」では、琵琶湖の生き物と人々の関わりについて紹介しています。
「トンネル水槽」
まず、入り口には「トンネル型の大型水槽」があり、「コイ」や「フナ」「ナマズ」のほか、琵琶湖にしか生息していない「ビワマス」も見ることができますよ。
「ビワコオオナマズ」
エビなどの甲殻類の展示や「ビワコオオナマズ」の専用の水槽もあります。なお、琵琶湖にしかいない固有種のひとつです。
「バイカルアザラシ」
さらに、世界中のさまざまな湖の生き物も多数展示されています。また、ロシアのバイカル湖には体型に特徴のある「バイカルアザラシ」が生息します。
「古代魚」
世界の古代湖には、巨大な「古代魚」が生息する地域もあります。また、人より大きな「古代魚」が悠々と泳ぐ姿が見られます。
琵琶湖の歴史に関する常設展示
A展示室「琵琶湖の自然と生い立ち」
まず、「琵琶湖が移動したこと」を示す資料などで、琵琶湖400万年の歴史をたどります。さらに、化石資料を中心に、目で見て手で触ることができるコーナーもあります。発掘したものを調べる「発掘体験」もありました。
B展示室「自然と暮らしの歴史」
琵琶湖周辺には、約2万年前から人が住み始めたと言われています。ここでは、人と琵琶湖の関わりについて、「縄文や弥生時代の生活」「湖上交通」「漁業」「治水利水」などの面から紹介されています。なお、中央に展示されているのは、江戸時代に湖上輸送を担った「丸子船」です。
C展示室「暮らしとつながる自然」
次に、人々の暮らしと自然の結びつきについて、「琵琶湖」「ヨシ原」「田んぼ」「川と森」をキーワードとした展示です。最後に、生き物コレクションとして琵琶湖水系にしかいない生き物の紹介があります。
「琵琶湖博物館」の案内
それでは、入館案内やアクセスについて見ていきましょう。
入館案内
開館について
9:30-17:00(入館は16:00まで)
休館日:毎週月曜日(休日の場合は開館)
観覧料
大人 常設展示800円 企画展示300円
高校生大学生 常設展示450円 企画展示240円
中学生以下 常設展示 無料 企画展示150円
年間観覧券『倶楽部LBM』:大人1600円、高校生大学生900円(有効期間は1年)
無料の日
・家族ふれあいサンデー(毎月第三日曜日):県内在住、家族連れ対象。
・体験学習の日(毎週土曜日):滋賀県内在住または滋賀県内在学の18歳未満対象。
ショップ&レストラン
ミュージアムショップ「おいでや」
展示されている生き物の関連グッズや琵琶湖のことがよく分かる解説書や専門書までを取扱います。
レストラン「にほのうみ」
琵琶湖固有種「ビワマス」や外来種「ブラックバス」、地元の食材などを使った料理を提供します。
海の魚 大図鑑 〜釣りが、魚が、海が、もっと楽しくなる〜(日東書院出版)
アクセス
〒525-0001 滋賀県草津市下物町1091
公共交通機関で
JR琵琶湖線「草津駅」西口2番バス乗り場から
近江鉄道バスびわこ博物館行き(約25分)「びわこ博物館」下車
【 タクシー利用の場合 】
JR東海道線 / 草津駅西口から約20分、守山駅西口から約20分
JR湖西線 / 堅田駅から約20分
車で
名神高速道路 / 栗東IC から 約30分
名神高速道路 / 瀬田西IC から 約35分
新名神高速道路 / 草津田上IC から 約35分
*なお、駐車場は普通車420台、1回 550円(博物館利用者には無料券配布)
地図
関連リンク
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